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 沿岸刺網漁業について・・・

 陸岸近くで行う「沿岸漁業」は、「遠洋漁業」や「沖合漁業」に対する呼称であり、「刺網」とは、魚が泳いでいる深さに帯状の網を設置して、魚の通り道を遮断して網目に魚を刺させて漁獲する一般的な漁具で、構造は網漁具の中でもっとも単純な作りです。

 網の上辺に浮子(あば)を、下辺に沈子(ちんし)を取り付け、浮力と沈降力によって、網を垂直方向に展開させ、網目に魚が刺さるように設置する物を言います。
 
 歯舞沿岸刺網部会では、朝3時頃から出漁し、水深5m~40mの間に網を固定します。
 沿岸で行われる刺網漁業は、1人~3人で実施できるものが多く、家族内の労力によって賄うことが可能な小規模な漁業でありますが、実は日本の漁業は第二次世界大戦以前は沿岸漁業が中心であり、200海里専管水域などの海域制約が広まったことにより、日本固有の水面を利用する沿岸漁業が今まさに注目されているのです。